2016年11月11日(金)放送、日本テレビ系・金曜ロードSHOW!「紅の豚」
21時00分~22時54分



スタジオジブリ6作目の長編アニメーション映画「紅の豚」。


それまでの作品とは一線を画し、全編を通して、大人目線で物語や人間模様が展開されてた人気作品。主人公ポルコ役の森山周一郎のワイルドボイスをはじめ、ヒロインのマダム役で主題歌も担当した加藤登紀子、ライバルのドナルド役を好演した大塚明夫など豪華キャスト陣のイメージと、宮崎駿監督の世界観を表したハードボイルドなファンタジー。


「紅の豚」は前作の「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」と比べたら派手さもなく、当時は、とても評価も低かった。子供のころは理解できなかった「紅の豚」は、大人になって改めて見ると、暗い時代背景に抗い、孤独な戦いをするストーリーの良さが理解できるようになってくる。



ちなみに「紅の豚」の意味は、欧州で財政が不健全な国の頭文字をとって「PIGS」(ピッグ)と言われており、ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペインそれらの国家の国旗が赤く、頭文字がPIGS「紅の豚」と俗称されている。


紅の豚が放送されるに先駆け、ジブリで恒例となった都市伝説を先行して紹介し、ポルコはなぜ豚になったのかを紹介する。

紅の豚01

・「紅の豚」あらすじ

時は世界恐慌まっただ中。不況にあえぐアドリア海。真っ赤な飛行艇を操る賞金稼ぎ、ポルコ・ロッソ(森山周一郎)は、空賊のマンマユート団による誘拐事件などを解決して賞金を手に入れ、自由気ままに暮らしていた。仕事を終えたポルコが向かうのは、ジーナ(加藤登紀子)が経営するホテル・アドリアーノ。彼女は、イタリア空軍のエースとして活躍していたポルコの素顔を知る数少ない存在であり、ポルコの戦友たちと結婚しては死別を繰り返してきた未亡人だった。

その夜、ポルコの前に現れたのは、空賊たちが助っ人として招いたキザなアメリカ男・カーチス(大塚昭夫)。美しいジーナに魅了されたカーチスはポルコに対抗意識を燃やすようになる。
数日後、故障した飛行艇のエンジンを修理するためにミラノに向かっていたポルコを、カーチスが突然襲撃!ポルコの飛行艇はボロボロに壊れてしまう。


なんとかピッコロ(桂三枝)が経営するミラノの飛行艇修理工場にたどり着いたポルコだったが、工場に残っていたのは女性ばかり。出稼ぎに出て行った男たちに代わって女性が飛行艇を組み立て、ピッコロの孫娘で17歳のフィオ(岡村明美)が設計主任を務めると聞いたポルコは、修理依頼を撤回しようとするが…。


公式サイト



・「紅の豚」都市伝説


紅の豚02

・主人公・ポルコ・ロッソが豚な理由(2chでの見解)


作中の中で、ポルコがなぜ豚になったのか?その理由は明かされていないので、2chでの見解と宮崎駿監督のコメントから、豚になった理由が都市伝説となり伝えられている。



舞台は第一次大戦直後のイタリア。
空を飛び交う飛空艇乗りたちが、プライドと命を賭けてドッグファイトを繰り広げる。


ポルコは、人間の時のマルコという名前で、第一次大戦の戦争で傷つき、仲間を失い、人として生きること辞めた。仲間は次々に亡くなっていき、飛行艇は動かない、もう戦う気力すらない。結果、一人だけ生き残ってしまい、再び戦争が始まっても、愛国心すら持たず、ただ生きているのみ。


何もしない人間、それをそのまま「豚」として表現している。



「飛べない豚はただの豚だ」
というポルコのセリフがあるが、その「ただの豚」ではないポルコはいったい何者なのか?



周囲の人間から見たら豚に見えるが、ポルコは「自分では自分のことを人間」だと思っている。戦争に傷つき、仲間を失い、戦争をしない誰も殺さない自分のほうが、「よっぽど人間らしい」と思っている。なのでポルコは、飛空艇で飛び、名誉もなにもいらない世間から外れながも自分が「本当は豚ではない」ことを証明し続けている。



ポルコに好意をよせる、ジーナ。
ジーナは3人と結婚、その3人共戦争で亡くなって、涙が枯れ、もう泣くことさえできない。ポルコに好意を寄せているジーナだが、ポルコは亡くした親友のことを思うと一緒になれない。2人とも好意を寄せているのに、一緒になれず複雑な関係。

なので、ジーナは自分で賭けをした。

紅の豚03

ポルコが「昼間にホテルアドリアーノに迎えに来たら一緒になる」と自分に賭けをし、そのため、昼間はホテルアドリアーノの庭で本を読んで過ごしている。ポルコはそのことを知らないが、ジーナは「来て欲しい」と祈っているというわけでもなく、賭けをすることで、何とか自分自身のバランスを保って生きている。




そして、カーチスとの決闘があり、フィオのキスでポルコは人間に戻る。

しかし、フィオのキスで戻ったのではなく、「もう一度、人らしく生きていくことを決めた」ことでポルコは、豚から人間に戻った。その飛空艇で、空から昼間のホテルアドリアーノに向い、ジーナの賭けに勝ったので、その後、2人は一緒なれたのだろう。



宮崎駿監督が表現したかったのは、戦争で傷つき疲れ果てた大人の再生を描いた物語。

「戦争」はすべてを奪ってしまう、ポルコの哀しさと優しさを豚という表現で具現化し、「もう一度人間を信じてみよう」と思ったことで豚が解けたと考えられる。






・キャスト
<ポルコ・ロッソ> 森山周一郎

<マダム・ジーナ> 加藤登紀子

<ピッコロおやじ> 桂三枝

<マンマユート・ボス> 上條恒彦

<フィオ・ピッコロ> 岡村明美

<ミスター・カーチス> 大塚明夫

<バアちゃん> 関弘子



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