戦力外通告

2016年12月30日(金)放送、TBS系列「プロ野球戦力外通告」クビを宣告された男達
22時00分~23時45分



プロ野球レギュラーシーズンも終わり、オフシーズンに突入。

そんな中、活躍できなかった選手には残酷にも12球団のプロ野球球団から総勢85名が来季の契約を結ばない旨を告げられる「戦力外通告」が言い渡された。


球団が選手に対して「来季の支配下選手としての契約を行わない」という通告が「戦力外通告」であり、その公示があることで自由契約という状態。日本プロ野球機構の規定で「自由契約選手は公示されなければならない」と規定があるので、公示された時点で自由契約が成立する。(事前に本人には通告してから公示される)



今回、番組スタッフが密着したのは将来を期待され、プロの世界に飛び込んだ西川健太郎23歳。2015年に結婚したばかりの同い年の妻は、出産を2か月後に控えていた。



なぜ西川健太郎は戦力外通告をうけたのか?


■目次

西川健太郎プロフィール
西川健太郎の嫁
プロ野球選手の戦力外通告
西川健太郎のほかに戦力外通告を受けた選手
西川健太郎の現在


放送に先駆け、西川健太郎の人物像と非情な戦力外の実態を説明する。




西川健太郎プロフィール




西川健太郎
西川健太郎1

1993年4月18日23歳
出身地石川県金沢市
血液型A型
身長184cm     


星稜中学校時代は軟式野球部に所属。2年夏の第24回全日本少年軟式野球大会では主に左翼手として、3年夏の第30回全国中学校軟式野球大会では中学生ながら最速135km/hを記録するエース兼4番打者として2度の全国制覇に貢献。



3年夏の全中大会では予選である北信越予選で優勝した翌日に父を病気で亡くす悲しみを乗り越えての全国制覇であった。 星稜高等学校進学後は、1年秋からエース。2年春の春季大会では北信越大会でベスト4まで進出。3年夏は、石川県予選準決勝で釜田佳直擁する金沢高に2-5で敗れる。6月に骨折した左手甲の影響で、先発は務めずリリーフとして登板した。しかし、在学中には春夏とも、阪神甲子園球場での全国大会に出場できなかった。 2011年のプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズから2巡目で指名。


中日が1巡目で高橋周平の交渉権を獲得できなかった場合に、西川を1巡目で指名することが事前に報じられるほど、高い評価を受けていた。結局、中日は1巡目で高橋の交渉権を獲得。西川自身も、契約金6,000万円、年俸660万円(金額は推定)という条件で、高橋と揃って入団した。

西川健太郎

2015年には、5月28日の対ソフトバンク戦で、2年振りに一軍公式戦へ登板。シーズン6試合目の登板であった8月5日の対横浜DeNAベイスターズ戦(いずれもナゴヤドーム)で一軍公式戦2年振りの勝利を挙げたが、この試合を最後に一軍から遠ざかった。 2016年には、ウエスタン・リーグ公式戦11試合に登板。2勝0敗ながら、防御率が10.97に達するほど振るわず、一軍公式戦への登板機会がなかった。

10月1日に球団から戦力外通告を受けた、NPB他球団での現役続行を希望していたため、2016年11月12日には甲子園球場で開催の12球団合同トライアウトに参加。シートバッティング形式の対戦で、打者3人を無安打に抑えたほか、1つの三振を奪った。


プロ在籍5年間での通算成績は2勝6敗、防御率5.37


参照wiki


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西川健太郎の嫁


戦力外通告2


西川健太郎の嫁の朱里(あかり)さんと2015年に結婚。
西川健太郎さんと朱里は高校の時から交際を続けており、1軍に2年ぶりに上がった時に血痕を決意。プロ野球選手の嫁として西川健太郎を支えるために、調理師の専門学校に進学し、
調理師の免許を取得。将来のために、体調管理の面でも全面的にサポートしていくつもりでいた。

嫁の亜香里さんも地元石川県内の病院で調理師として勤務しており、2015年12月結婚で退社、現在は出産を2か月後に控えて、西川健太郎の戦力外通告という境遇にある。




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プロ野球選手の戦力外通告




戦力外通告は、早ければその年の8月の下旬から行われる。

これは選手の再就職をしやすくするためで、プロ野球労組と日本プロ野球機構の間で「出来るだけ早く通告する」と申し合わされている。基本的に監督に「戦力外通告」の決定権はなく、部下の人事権まで管理できる権限はない。


むしろ選手より監督の方が切られるサイクルは早い。

例えば、30歳を過ぎて2軍暮らしの選手なら監督に聞くまでもないし、若くして戦力外になる選手は、コーチや監督からの報告で球団側が「これ以上やっても成長の目はない」と判断したら戦力外通告される。


球団の登録選手枠は必ず埋めないといけない訳でないし、席が空いているからといって、来季の構想から外れている選手を雇っておいてくれる程甘い世界ではない。


しかし、戦力外通告=引退じゃない。

他のチームで必要とされるかもしれないので、オファーを待つとか他球団のトライアウトを受けるなど行動を起こすしかない。さらに戦力外を受けつつ、同じ球団にもう一度入った場合もあるし、結局は個人事業主なので、本人次第で身の振り方を決めれるし、いつでも引退もできる。




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西川健太郎のほかに戦力外通告を受けた選手





2016年に第1次戦力外通告期間に戦力外通告された選手85人。
実績や知名度もある選手も多く、活躍できてなかった選手は以下の通り。


投手(53名)

呉屋開斗(中日/19歳) ※育成
石垣幸大(中日/20歳) ※育成
児山祐斗(ヤクルト/21歳)
田原啓吾(巨人/22歳) ※育成
高橋慎之介(巨人/22歳) ※育成
田川賢吾(ヤクルト/22歳)
坂田将人(ソフトバンク/23歳)
田中太一(巨人/23歳) ※育成
トラヴィス(阪神/23歳) ※育成
西川健太郎(中日/23歳)
川崎貴弘(中日/23歳) ※育成
森本将太(オリックス/24歳)
成瀬功亮(巨人/24歳) ※育成
田中大輝(巨人/24歳) ※育成
岩本輝(阪神/24歳)
川満寛弥(ロッテ/25歳)
中崎雄太(西武/25歳) ☆弟は広島の守護神
山下峻(DeNA/25歳)
坂寄晴一(オリックス/26歳)
角屋龍太(オリックス/26歳) ☆「ベンツで入寮」が話題を呼んだドラ8ルーキー
吉原正平(ロッテ/27歳)
山口嵩之(西武/27歳)
大田阿斗里(オリックス/27歳)
土田瑞起(巨人/27歳)
ウーゴ(巨人/27歳)
木谷良平(ヤクルト/27歳)
宮田和希(西武/28歳)
中元勇作(ヤクルト/28歳)
大塚豊(日本ハム/29歳)
高堀和也(楽天/29歳) ※育成
萬谷康平(DeNA/29歳)
寺田哲也(ヤクルト/29歳)
鶴直人(阪神/29歳) ☆2005年・高校生ドラフト1位
二神一人(阪神/29歳) ☆2009年ドラフト1位
安部建輝(DeNA/30歳)
須永英輝(日本ハム/31歳)
木村優太(ロッテ/31歳) ☆2008年のドラ1左腕
長谷部康平(楽天/31歳) ☆2007年の大社ドラフトで5球団が競合
金無英(楽天/31歳)
山内壮馬(楽天/31歳) ☆2007年・大社ドラフト1位
白仁田寛和(オリックス/31歳) ☆2007年・大社ドラフト1位
小嶋達也(阪神/31歳) ☆06年・大社ドラフト希望枠
大場翔太(中日/31歳) ☆07年・大社ドラフト1位
香月良仁(ロッテ/32歳) ☆兄も戦力外に...
阿南徹(巨人/32歳)
矢貫俊之(巨人/33歳)
伊藤義弘(ロッテ/34歳) ☆通算257試合に登板
香月良太(巨人/34歳) ☆弟も戦力外に...
筒井和也(阪神/35歳) ☆2003年の自由枠入団
久保裕也(DeNA/36歳) ☆通算427試合に登板
長田秀一郎(DeNA/36歳)
新垣渚(ヤクルト/36歳) ☆通算101の暴投は歴代3位
久本祐一(広島/37歳)

捕手(4名)

小林大誠(巨人/22歳) ※育成
芳川庸(巨人/23歳) ※育成
星孝典(西武/34歳)
田中雅彦(ヤクルト/34歳)

内野手(13名)

大坂谷啓生(楽天/24歳) ※育成
河野大樹(ソフトバンク/25歳) ※育成
坂口真規(巨人/26歳) ※育成
青松慶侑(ロッテ/30歳)
内村賢介(DeNA/30歳)
坂克彦(阪神/31歳) ☆希少な“近鉄戦士”
岩崎達郎(楽天/32歳)
原拓也(オリックス/32歳)
大松尚逸(ロッテ/34歳) ☆かつての4番
柳田殖生(DeNA/34歳)
田中浩康(ヤクルト/34歳) ☆2012年のベストナイン
木村昇吾(西武/36歳) ☆FAからテストでの入団も...
後藤光尊(楽天/38歳) ☆NPB最後の“青波戦士”

外野手(15名)

北之園隆生(巨人/21歳) ※育成
高橋 洸(巨人/23歳) ※育成
渡辺雄貴(DeNA/23歳)
川上竜平(ヤクルト/23歳) ☆2011年ドラフト1位
榎本葵(楽天/24歳) ※育成
一二三慎太(阪神/24歳) ※育成
青山誠(巨人/25歳) ※育成
長江翔太(巨人/25歳) ※育成
松井淳(ヤクルト/29歳)
柴田講平(阪神/30歳)
井手正太郎(DeNA/33歳)
中村一生(オリックス/34歳)
中東直己(広島/35歳)
竹原直隆(西武/36歳) ☆貴重な「左投右打」
多村仁志(中日/39歳) ※育成 → 現役引退を表明


日刊スポーツ






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西川健太郎の現在

戦力外通告1



結果から言うと、トライアウトでも、NPBを含めた他球団から獲得のオファーを受けるまでに至らなかったため、現役からの引退を決意。中日のバッティングピッチャーとして球団職員として雇用されている。


しかし、球団職員も1年契約で毎年契約されるわけではない。
数年で解雇される人もいるし、そこで下積みを経験しステップアップして、フロント入りする人も実際に存在する。


練習態度が真面目なら、「球団の仕事はある」と球団関係者は答えているし、定年まで「仕事はある」と番組でも話していたので、毎年のそこでの仕事ぶりが評価されれば、働ける限りは契約更新してもらうことが出来るようだ。


例えば、巨人の越智投手は、現役時代に3年連続50試合以上登板と大きな貢献者であったが、難病と闘いながらも戦力外通告をうけ2014年に引退。現役時代の素行の悪さから球団職員にはなれず、現在焼き肉店経営をしている。

貢献者より、地道にコツコツ真面目にしていれば、見ている人は見てくれているので、西川健太郎も真面目な練習態度だったから声をかけられたのだろう。



西川健太郎は引退したが、まだ可能性がない訳ではない。



2015年に千葉ロッテから戦力外通告の中後悠平投手(当時26歳)は、この番組終了後に話が急転。この「プロ野球戦力外通告」を視聴したスカウト関係者が注目し、ダイヤモンドバックスのスプリングトレーニングに参加を要請され、結果ダイヤモンドバックスとマイナー契約を締結している。

中後悠平


中後悠平投手(26歳)
番組内では、2015年4月に結婚したばかりで妊娠9か月の妻(当時25歳)がいた。トライアウトでは死球、四球、四球で勝負もできずに終わり、独立リーグ(主にプロ野球を目指す若者が所属、平均年収150万円)埼玉の「武蔵ヒートベアーズ」から誘われた。


しかし、嫁と子供をことを思うと悩んでいたが、プロからオファーなく「武蔵ヒートベアーズ」入りを決めた。嫁は「後悔してほしくない」と野球のことを1番に考えて欲しいと応援され番組を終えた後に、メジャーからのオファーだけに西川健太郎も年齢が若いだけにチャンスは十分にあるといえよう。




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