三度目の殺人 (2)

2019年10月26日(土)放送、フジテレビ系土曜プレミアム・映画「三度目の殺人」
21時00分~23時30分



日本映画史に残るサスペンス大作「三度目の殺人」が地上波初放送。



「真実とは何か」


全てが真実であると思えるし、虚構のような気もする。人が人を裁くとはどういう事なのか?誰が何を裁くと決めているのか?人に他人の何が分かると言うのか?司法とは何なのか?真実にどんな価値があって、それを人がどう評価出来るのか?


この作品は本当に様々な問いかけを観客に送っている。

それは私たちが普段の生活で見て見ぬ振りをしているものではないのか?私たち自身も所詮「器」にしか過ぎず、虚構と真実の狭間を行き来している。そこを本作は突いてくるので観客は無意識に拒否反応を示す。



誰が三度目の殺人を犯したのか?


それは重要ではなく、そのもっと深い、奥の方を考えさせられる映画であり、この映画が何を言いたかったのか一度見ただけではわからない人も多い。





今回は、三度目の殺人のネタバレを簡潔にまとめてみた。




■目次

三度目の殺人あらすじ
三度目の殺人の謎
三度目の殺人のネタバレ犯人の動機
三度目の殺人ネタバレ真犯人は誰?
三度目の殺人の結末

三度目の殺人あらすじ



三度目の殺人 (1)



それは、ありふれた裁判のはずだった。


殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。
犯行も自供し、死刑はほぼ確実。しかし、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ち込むため調査を始める。



何かが、おかしい。
調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述が、会うたびに変わるのだ。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。


さらには、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。重盛がふたりの関係を探っていくうちに、ある秘密に辿り着く。

なぜ殺したのか?

本当に彼が殺したのか?

得体の知れない三隅の闇に呑み込まれていく重盛。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。その先に待ち受ける慟哭の真実とは?



公式サイト




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三度目の殺人の謎


三度目の殺人 (3)



三度目の殺人を簡潔に説明すると、「殺人容疑をかけられた1人の男」と、弁護士達の法廷劇を描いた映画であり、監督・脚本の是枝裕和がプロの弁護士から「法廷は真実を解明する場所ではない」と聞き「結局、何が真実なのかわからない法廷劇を撮ろう」と考えて作られた映画でもある。



そのテーマは、終盤の咲江の言葉(「ここでは誰も本当のことを話さない」)にしっかりと込められている。



三度目の殺人というタイトルにもなった3回を本来の「殺人」で置き換えると、確実なのは30年前の一度だけ。


でも、殺人と置き換えても良いと思う場面は、

・30年前の殺人
・食品偽装における三隅の心の殺人
・工場の社長の殺人(今回の事件)
・司法の場における忖度
・三隅の死刑執行

映画本編で死刑執行の様子は描かれていないが、死刑判決が出て、三隅は控訴はしないだろうから、将来的な部分も含めてると5回の殺人が行われている。


2chでの考察スレでは、

1度目は、摂津による殺人(顔が似ている三隅が逮捕される、つまり冤罪)
2度目は、三隅から依頼されて摂津による2度目の殺人(証拠捏造し、三隅が逮捕される)
3度目は、死刑により摂津が三隅を殺す。



その理由としては、三隅が犯行を否認した時(最初は否認したが摂津に言われて供述を変えたと言っていた)、裁判を最初からやり直すかどうかを議論している時の吉田鋼太郎の演技。三隅が犯人でなければ都合が悪いって感じで、焦っていた。


多くの伏線があるが、この三度目の殺人がストーリーの肝となっている。






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三度目の殺人のネタバレ犯人の動機



三度目の殺人 (4)



この三度目の殺人のネタバレとして、考察される動機として


・三隅(役所広司)は咲江(広瀬すず)の為に社長を単独で殺したのか


三隅と咲江が共謀で社長を殺し、咲江の為に三隅だけが罪を被ろうとしたのか


咲江が本当は単独で父親を殺して三隅が咲江を庇ってるのか




が2chでも議論されている。
三隅は身辺を整理していたし、咲江に特別な感情があったことから三隅が殺したことには間違いないが、咲江の発言もどこまで本当なのか嘘なのかも想像で判断するしか無い。





三隅の供述が二転三転したのは、犯行をやってないので真実を知らないからなのか。

自分が犯人なら、やったことをそのまま言えばいいのに、自分が我が子の様に慕っていた女の子に容疑がかかる事はあり得なかった。



では、何故最終的に三隅は自供を翻したのか?

それは咲江の証言を避ける為の三隅がとった行動だとは、映像を見ていると自ずと判る。最初の殺人も地元の人達の証言から判るとおり、個人の理由では無く義憤に駆られての犯行。



結局、三度目の殺人という形で三隅が死刑判決を受けた事で咲江の晒したくない過去を守ったのも、やはり一度目、二度目の殺人と同じ。あと、三隅は鳥を殺した事に強い罪悪感を感じていたし、そのお墓にも十字架が掲げられていた。十字架が示している意味は、自分は人それぞの抱える業みたいなものかと、それは三隅だけで無く、咲江や重盛も同じではなかったのか?


この映画は、ホントにゲスな人殺しなのか、それともなにか深い考えがあるのか?見くびっていたはずの社会の底辺にいるはずの殺人者?にエリートのはずの福山が翻弄され、そして価値観が揺らいできて、観客もまた「彼の目を通して」何が正義なのか、真実なのか迷い、考えるのが最大のポイントになっている。



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三度目の殺人ネタバレ真犯人は誰?




三度目の殺人 (5)



工場の社長の事件の真犯人は、映画内の描写から咲江が真犯人と考察する人が多い。



理由はいくつかあるが、まず暗示として、ポスターの絵から、3人の頬に血がついていたこと。


これは、3人がそれぞれに「殺人を犯した」ということの暗喩。それで咲江が真犯人という理由は、一度目の30年前に起きた殺人で、三隅によるとので違いないと描かれていたこと。


三度目は、司法によるもの。
言わば、重盛による間接的な殺人であって、これは重盛の弁護士スタイルによるものや裁判所から出た時の重盛の頬を擦る仕草なので、真犯人はやはり咲江だろう。




他にも、三隅が身辺整理を行った際に、飼っていた鳥?の6羽のうち1羽を逃がしていた。ここは、咲江に法廷で辛い思いをさせたくない=咲江を逃がすという伏線。また、その時の回想として社長を殺すシーンで、三隅と重ねた形で咲江がいる演出があった。そして、頬に付いた血を擦っていた。




以上から、社長殺しの真犯人は咲江。

三隅への接見の時の発言は全て(後半の本当のことを言い始めた時以外)なので、三隅の供述が二転三転したのは、咲江をかばって証言を変えたと考えられる。





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三度目の殺人の結末






三度目の殺人の結末は、意味がよくわからない終わり方をしているが、簡潔にまとめると、「役所広司が死刑になった」司法によって犯人として殺された終わり方をしている。




タイトルが三度目の殺人だから、「同じ人物が三回殺人をした」という意味であり、犯人が複数いた場合、三度目の殺人というタイトルは日本語としておかしいので、真犯人は咲江。




時系列的には、

1番目の殺人で役所広司が殺人をおかし、服役、出所する。

2番目の殺人で社長の男が殺される。


殺したのは、役所広司かもしれないし広瀬すずかもしれない。(映画でははっきりしていないが、状況的に咲江)その場合、役所広司が広瀬すずの替わりに「自分が殺した」と言ったことになる。咲江の悲しみと動機に役所広司が共感したから。


3番目の殺人で役所広司は死刑になる。

もしも咲江が犯人だったら、役所広司は無罪なのに死刑になったことになる。


これが現実の裁判かと思うと、なんとも腑に落ちないが、これが現実。


では、どうすれば良かったのか?
当人同士(殺人前の被害者と加害者当人)が話し合って解決したほうがいいのか、もしくは何も起こさずに解決したほうが一番良かったのか。大半はこれで済んでいるのに、解決出来ないからって殺してしまう人がいる。私情で解決出来なかったことを何で解決するのか?




また、今後も裁判には関わらないように生きてほうが自分のためなのかもしれない。






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