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クルーズ船でコロナウイルスに感染した男性が乗っていたことで集団感染したことを理由により、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に、下船したの乗客2人が亡くなったことが報じられた。



クルーズ船でのコロナウイルス感染人数は多すぎて隔離するにも対応できないし、何かの弾みで漏れてしまったら新型ゆえしっかり対応できる薬が無くて拡大を防げない。これ以上広めないためにも水際で止める必要があった。


それなのになぜ、感染者を下船させたのか?

しかも、感染者と思われる乗客がすし屋に直行したと報道されており、行動に制限がないことにネット上で批判が殺到している。



今回は、クルーズ船でコロナウイルスになぜ感染したのか?



経緯を簡潔にまとめてみた。

■目次

コロナウイルスとは
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で集団感染
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」でなぜ感染したのか?
クルーズ船の感染者搬送先




コロナウイルスとは




これまでにヒトに感染するコロナウイルスは4種類知られており、かぜの原因の10〜15%を占める原因ウイルスとして知られていました。



またイヌやネコ、ブタなど動物に感染するコロナウイルスも存在します。 2002年中国広東省に端を発したSARS(重症急性呼吸器症候群)は、コウモリ(あるいはハクビシン)のコロナウイルスがヒトに感染し、ヒト-ヒト感染を起こすことで8000人を超える感染者を出しました。




また2012年には中東でMERS(中東呼吸器症候群)が報告され、ヒトコブラクダからヒトに感染する感染症であることが分かりました。 そして2019年12月末から中国の湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎は、新型のコロナウイルス(2019-nCoV)が原因であることが判明しました。


新型コロナウイルスの宿主動物(元々ウイルスを持っている動物)はまだ分かっていません。


しかし、この感染症の存在が明らかになる前から、武漢市にある海鮮市場に関係のある患者が多いことが分かっていました。このため、新型コロナウイルスの宿主動物はこの海鮮市場で売られていた何らかの動物ではないかと推測されています。 新型コロナウイルスは動物から人に感染し、さらに人から人に感染しうることが分かっています。


現時点ではWHO(世界保健機関)は1人の感染者から1.4〜2.5人にうつすのではないかと推計しています。 これはインフルエンザやSARSよりは低く、エボラ出血熱よりは高い数値です。



感染症専門医・忽那賢志



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クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で集団感染





クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で香港に下船した乗客が感染してることが判明し、政府は水際対策として日本で下船させずに潜伏期間である14日経過後に下船させる方針をとった。



症状らしきものが出た人が検査の結果陽性だと下船させて隔離。 当初から全員の検査を早急にすべきという意見を無視した結果、感染者が続出。陰性の人や14日経過して症状のない人のうち500名が19日に下船し、残り全員も19日に下船した。その下船したうち、二人の乗客がコロナウイルスで亡くなったことが報じられている。



水際対策として乗客を留め置いたのは正しかったが、船内感染防止策が全然できてなかったので、こんなことになってしまった。



感染者本人は自覚はなかったのかもしれないが、下船してしまってはもう法的に、かつ超法規的にも拘束は出来ない。



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クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」でなぜ感染したのか?





そもそも、武漢から帰国した人たちは、武漢空港で簡易テストを受けてから搭乗しており「感染してないと目された人たち」。


しかし、クルーズ船は感染者と5日間も船内に一緒にいたので、多数に感染させていたことが指摘されている。超密閉空間だったころで、お互いがお互いを感染させてしまう事態がおきてしまった。



問題の乗客は下船してから、10日間もその状態だった。 さらに、日本政府が24時間の沖どめを支持した時も、船内ではアトラクションやブッフェが普通に行われていた。



感染したクルーズ船に乗船客全員は、事前に陰性検査だったようだが、例え一度検査して陰性となったとしても、クルーズ船の中で潜伏している機関に同じ空間にいればその後感染する可能性が高い。



通常、海外から入港すると、「本船は健康なり。検疫を求む。検疫交通許可書の交付を求む。」という意味の国際信号旗のQ旗という全面黄色の旗を掲げる決まりになっている。反対に、W旗という白地に中心が赤色の横長方形を青色の長方形が囲む旗を掲げると「本船は医療援助を求む」という意味。



日本の検疫法でも、「検疫済証」または「仮検疫済証」がない限り、外航船の海員や乗客の上陸は絶対にできない。これは万国公法、世界共通のルール。万国、国民を海外の疫病から守るのは政府の義務。



そもそも日本国内の病院に全員隔離するのは、上陸を許可することで法律違反であり、国際法にも反する。



アメリカ合衆国やオーストラリアなど他国はもっともっと厳しい措置を採ってはいる。本来なら日本から当該クルーズ船を追い払うのが万国公法だが、日本国政府は人道的立場に立って医療援助や通常の援助を日本国民の血税でやってあげている。



人数が多すぎて隔離するにも対応できないし、何かの弾みで漏れてしまったら新型ゆえしっかり対応できる薬が無くて拡大を防げない。これ以上広めないためにも水際で止める必要があった。



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クルーズ船の感染者搬送先





 厚生労働省のHPでは、2月11日までに新型コロナウイルスの感染が判明したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客乗員の搬送先は東京、神奈川、群馬、千葉、埼玉、茨城、静岡、栃木、山梨の1都8県の医療機関という記載があった。



症状が発現しなくとも、ウイルスに感染していることに変わりありませんので隔離は必要。 投薬を受けてウイルスを除去したのち検査を行い、1度目だけでなく一定期間後の2度目の検査でも陰性(ウイルス未検出)と診断されるとウイルス感染は終わったと見做されて隔離から解放されるだろう。



クルーズ船の件やウィルス・病原菌など、今回の件に限らず、全般的に感染ルートや拡散の仕方は、色んな報道があるが、どれも確定的ではない。



現時点で公表されている限り、日本国内では新型コロナウイルスによる犠牲者は乗客の2名だけ。



日本国内(外国籍の観光客や武漢からの帰国者を含み、クルーズ船で感染が確認された人を除く)で 25名の感染が確認されているが、いずれも状態は安定していて、重傷者は出ていない。(うち4人は全快している)



今後、新しい感染者が見つかる可能性はあるが、今の所、亡くなる方が出そうな状況になっていない。



しかし、絶対間違いないのは、感染ルートや拡散の仕方は誰も確証を持って断言出来ないこと。



だから、現行の手段・手順は、ウィルス感染対策はなく、病院で検査してもらうのが最善である。としか言えない。むやみに不安を煽るつもりもないし、過度に心配する必要もない。



感染者全員を日本政府が把握して隔離する等不可能なので、これが一般論としての最善の対応だろう。







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