8年越しの花嫁の実話その後の現在 (5)
2020年4月4日(土)放送、TBS系・映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
21時00分~23時48分




興行収入28億円突破の大ヒット作品「8年越しの花嫁 奇跡の実話」が地上波初放送。





全てが奇跡のような感動する実話をもとに作られた「8年越しの花嫁」実話なので、多少薄っぺらくもあるが、感傷的にもならないのは、実話の力なのだろう。そして、全ての奇跡が素晴らしい俳優によって淡々と演じられるのが感動を呼び、話題となった。


この映画には奇跡が沢山あり、難病に罹り、目覚め、生き直した花嫁の中原麻衣さんの奇跡。そして、家族から、家族じゃないから、もういいと言われても諦めなかった西澤尚志さんの奇跡。



そんな西澤尚志さんを家族として迎えた中原家の人の奇跡。
長い年月である8年も待ちつづけ、記憶を無くした麻衣さんの心を打った、尚志さんの愛の奇跡。





今回は、8年越しの花嫁の実話モデルとなった中原麻衣さんと西澤尚志さんのその後の現在についてまとめてみた。





■目次

8年越しの花嫁あらすじ
8年越しの花嫁は実話
8年越しの花嫁のネタバレ
8年越しの花嫁の実話その後の現在

8年越しの花嫁あらすじ



8年越しの花嫁の実話その後の現在 (1)


尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)は、ある飲み会で出逢った。



麻衣にとって尚志の印象は最悪。終始、つまらなそうにしているからだ。二次会を断り、一人帰っていった尚志を麻衣は追いかけて言い放つ。「来た以上は楽しそうにしていればいいじゃないですか!」。だが尚志はその日、ただお腹の具合が悪かっただけ。驚く麻衣。逆に謝る尚志。そんなふうに始まった二人だったが、いつしか恋人同士に。屈託のない麻衣と、寡黙な尚志は対照的な性格だからこそお似合いのカップルだった。




付き合い始めてから1年が経った頃、尚志は麻衣にプロポーズ。
麻衣が気になっていた結婚式場を予約する。日取りは二人が出逢った3月17日。ところがその後、突然の頭痛が麻衣を襲う。そして急変した麻衣は病院に運ばれ、意識不明のまま昏睡状態に入った。 診断は抗NMDA受容体脳炎。回復の見込みが立たない深刻な病気だった。



毎朝、出勤前に麻衣を見舞う尚志。祈りを込めて、眠る麻衣と自分を動画に収めることを始めた。式場もキャンセルせず、「来年の同じ日に」と予約を続行する。そんな尚志を気遣い「麻衣のことはもう忘れて」と伝える麻衣の母・初美(薬師丸ひろ子)と父・浩二(杉本哲太)。



麻衣が倒れてから数年後、ようやく麻衣は目を覚ますが、記憶障害により尚志の事だけ思い出せない。
大きなショックを受けながらも、尚志は健気に記憶を取り戻そうとする麻衣を見守るしかできなかった。だが、記憶と闘うことが麻衣の負担になってしまうと感じた尚志は、ある苦渋の決断を下す。


そして結婚の約束から8年。二人に訪れる奇跡とは…。




公式サイト





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8年越しの花嫁は実話


8年越しの花嫁の実話その後の現在 (2)



管理人もこの作品は映画館で見たが、まずこの作品は、物語の内容も流石実話だけあって「リアリティ」が半端ない。




何気ない出会いのエピソードも、プロポーズのシチュエーションも実に微笑ましくて、2人の特に西澤尚志さんが彼女へ抱く強い「愛情」を描く布石としては申し分無い。




そして、鬼気迫る彼女の発症シーン。
脳に影響を及ぼす病の恐ろしさを容赦なく描いていて、正直背筋が寒くなる程。誰もがいつ経験してもおかしく無い事でその後の展開は、管理人は観る前まで「眠り姫」をイメージしていた。


展開的には、8年寝たきりの状態から、目を覚ましてすぐに起き上がり、結婚してめでたくハッピーエンドになるのだろうと。



しかし、現実は違う。

作中では結構早い段階で、彼女は目を開けた。
今度はその状態のまま、じーっと残りの時間を過ごすのかと見ていたら、そこからが本当の闘いの始まる。フィクションとは違い、実話は想像力を遥かに超えた「現実感」がそこにはあった。



長時間意識を失い続けるというのは、脳細胞が破壊される。

作中ではかなりの早送りが行われていたが、当然のことながら現実では流れる時間は相当長い。その間必死に彼女を支え続けたご両親や主人公には、劇中で語られる事の無かった部分も含め、本当に様々な努力があった。その事を想いながら鑑賞を続けていると、言葉の一つ一つがいかに大切かがよくわかる。



一途に「一人の想い人」のみを愛し続ける主人公。
一見ごく普通の若者にしか見えなくとも、本当に本当に心の底から相手を愛する事が出来れば、綺麗事では無い真摯な行動が取れる。大袈裟ではなく、人間という生き物の素晴しき可能性の一面を垣間見れる。



当然、世の中は甘くないし、辛い事も嫌な事も多く、余裕も少ない。
でもこの作品の主人公のように、ごく普通の社会人が相手への想い、一つのみを心の糧とし、ここまでの「思いやり」と「優しさ」の心を長期に渡って持続させることが出来る。




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8年越しの花嫁のネタバレ





8年越しの花嫁の実話その後の現在 (5)



8年越しの花嫁のネタバレは、タイトル通りハッピーエンド。

結婚を約束してから 実際に式をあげるまでの8年間を淡々と丁寧に描いている。



物語の命題は「感謝」。劇中ではまったくふれられないが、彼女が発症したのは抗NMDA受容体抗体脳炎であり、その影響により昏睡状態が長く続いた。そして彼女が目覚めたとき、それは赤ん坊が誕生したときのように白紙の状態だった。


いつ目覚めるか?目覚めないかもしれない彼女の両親から「あなたは家族じゃないから、娘の事を諦めて欲しい」と言われても、それでも麻衣に寄り添う。


もし、目覚めなかったら?という「もし」は彼の中には 存在しなかったのか?



彼女が目覚めた時の事を考え、尚志は日々の記録を動画を撮り続ける。



そんな彼の願いが通じたのか「1度めの奇跡」は起こる。


それは、麻衣の目覚め。
だけど、麻衣は尚志の事を覚えていない。彼にとっては、2度も奈落の底へ突き落される。目が覚めて知らない男から「あなたの婚約者です。」と言われても、気持ちが悪いだけ。「病気に気が付いてあげられず、ごめん」と言う尚志は、どこまでも優しい。



努力しても麻衣は、尚志の事が思い出せない。

尚志も「もう一度、僕の事を好きになって欲しい」とは言わない。「思い出せない事が彼女を苦しめているなら…」と距離を置くも、どこまでも彼女に寄り添う姿勢を崩さない。



きっかけは、暗証番号がわからず、開けられなかったケータイだった。

ふと麻衣がある数字を入れてみると、それは麻衣に送り続けた動画がいっぱい送られていた。純粋に約束を果たそうとする尚志の心と、喪失した彼の記憶。その中で希望に見えたものが絶望。その障壁を乗り越えるかたちで、ふたりは「REスタート」を選ぶ。



この物語でなぜ病名が伏せられているのかは不明だが、この物語が「ある不条理な困難に立ち向かった普通の人」の葛藤を描いていて、その闘いに共感を呼ぼうとしている。




実際のところ、尚志目線で紡がれた物語としては記憶が戻っていないのでバッドエンドにしか思えない。



奇跡的に回復はしたけれど、本当のところは回復しきっていないのである。
これに気づいた人は泣けるわけがないし、そしておそらくはこれに気づくのは男性側である。



いずれにせよ、素材自体に罪はないし、その意図もない。確かに彼らは戦ったし、その行動は常人の真似できる境界を越えて尊敬に値する。病気に対する理解も深まらないし、こう言った状況の打開に対するメッセージもない。





奇跡的な愛のかたちがそこにあって、それは本当の意味では「回復しなかった」という結末を迎えている。



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8年越しの花嫁の実話その後の現在





8年越しの花嫁のラストでは、記憶が戻らないまま8年越しの結婚式を行う。



実話では、挙式から半年後の2015年6月に長男「碧和(あいと)」を出産し、幸せな日々を送っている。

8年越しの花嫁の実話その後の現在 (4)



失った記憶については、麻衣さんが受けた取材で「尚志さんのことを思い出すきっかけとなったのは、自分がかつて使っていた手帳だった。2007年3月11日の欄に、「結婚式」と書かれていたのを見つけた。「私、結婚しとったっけ?」。手帳にはほかにも、尚志さんとのツーショットのプリクラが貼ってあったり、デートの予定も書き込まれていた。次第に記憶がよみがえり、交際相手だったとわかった」と答えているので、現在では当時の記憶も徐々に戻っているそうだ。




3人は現在、麻衣さんの両親と同居し、麻衣さんの父、秀和さんや母・信子さんもまだ私生活が困難な麻衣さんを助け、育児に協力してくれているそうだ。





8年越しの花嫁の実話その後の現在 (3)

8年越しの花嫁は、身近にいる大切な人を大切にしようと思える映画。
普段映画やTVで泣かない人でも、感動したという人も多いほど評価も高いし、いつもは泣かせようとしている感じが分かると妙に冷めてしまう人でも、この映画はそんな感じが全くしない。佐藤健や土屋太鳳を通して、実際の尚志さん、麻衣さんの二人がこれからも幸せでありますように、願わずにはいられないだろう。










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