徳島 廣川家族の自給自足 (1)
2020年4月17日(金)放送、フジテレビ系「坂上どうぶつ王国」3時間SP
19時00分~21時55分










徳島県・美馬市の山奥の集落に、犬、猫、ヤギ、ウサギ、ニワトリなどあわせて20匹以上の動物と暮らしている廣川家に密着。父と母、そして4人の子供たちの大家族は、自然の中で動物たちと自給自足の生活をしているという。



しかし、現在の日本で自給自足の生活は本当に可能なのか?




お金も入ってこないと、税金も払えない。
食糧ぐらいまでは何とかなるのだろうが、衣類は動物の毛皮、水は湧き水、燃料は薪、生活必需品を物々交換で手に入れるとしても、現金がないと健康保険すら払えない。病気になっても診療所に行かず、日常生活すらできない可能性が高い。



今回は、 廣川家が本当に自給自足できているのか、概要についてまとめてみた。






■目次

廣川家とは
日本における自給自足生活
自給自足生活をするには
廣川家はやらせ?

廣川家とは



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徳島県・美馬市で、自給自足の生活をしている廣川家。
3男1女6人家族の父親・進さんはファイヤーパフォーマーで、同じ仕事をしていたあゆみさんと結婚し、子供が出来たのをキッカケに田舎暮らしをするため、神奈川県から移住した。

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夫婦でファイヤーダンスのパフォーマーをしているので、稼ぎ時はイベントの多い夏場だけ。そこでほぼ一年分の生活費を稼ぎ、残りの期間は自給自足の生活をしているという。



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家賃は3万円で、ワナ猟の免許を持つ進さんは、家族が食べるため、農作物への被害を減らすためイノシシ駆除の依頼を受けて罠猟で捕まえたり、子供たちは自宅の裏山で食材を集め、ニワトリが産んでくれる卵を食べ、ヤギのミルクからはチーズやヨーグルトを作っている。調味料も手作りで、自給自足の生活を送っている。




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食料はほとんど自給自足でまかなっているが、廣川家の妻・あゆみさんのブログを読むと、過去にナンバーズで数百万円当てたことがあるそうで、パフォーマーとの収入で得た貯金を合わせて、そこから切り崩して生活しているそうだ。





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日本における自給自足生活


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廣川家のように自給自足だからと言って、税金を払わなくていいという理由にはならない。



払えなければそのように、督促が来ていつかは財産の差し押さえがされる。

例えば、自動車税を滞納すれば車検が受けられなくなり、運転できなくなるし、固定資産税を滞納すれば預貯金の差し押さえや預貯金がなければ家が差し押さえられる事もある。





所得税は、農家がお米を作って売らずに自分で食べる分も税金を計算する対象になる。

計算すると、住民税は所得税もとに計算するので必ず税金が発生する。また、田んぼや畑や建物はその価値に税金かかり、最低限の現金収入は必要。




それに、水や電気ガスもタダではない。



そもそも廣川家が完全な自給自足生活ができるているかどうか、かなり疑問だが(食糧や燃料などは自給自足できても、農作業に必要な道具、布の材料の調達から機織の工程も含めた衣服、医薬品なども含めて生きていくのに必要な全てのものを自給自足するのは困難)、仮にそこまでやったとしても、住民税がかかっている。




住民税には均等割という、所得額に関係なく全ての住民が負担しなければならない要素がある。仮に現金収入がゼロでも、借金があったとしても、住民税だけは支払う義務がある。もちろん、借金して何らかの物品を購入したりサービスを利用したりすれば、消費税を支払うことになるし、完全自給自足というのは、現在の日本では不可能と言っていいだろう。









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自給自足生活をするには




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上記の通り、日本で自給自足生活をするには、「完全な自給自足」は難しい。



とりあえず中でも難しいのは、住処と水の確保。


住処は、不審者扱いされない人里離れた山の中や離島に探さないといけない。
土地を持っていたとしても、固定資産税の取り立て無視して差し押さえられたら結局は立ち退き。山中や離島だとしても、他人地や国有地、不法侵入扱いされる可能性もある。




水は、綺麗な小川を確保できれば良いが、比較的綺麗な水であってもバクテリアや細菌などに対して耐性が弱った現代人には脅威が潜んでいる。保健所の水質検査も来てくれないし、がぶ飲みできる加熱式のろ過システムもなかなか難しい。



しかし、少しでも現金収入がなければ、半自給自足生活はできないこともない。



衣・食・住の今の時代、衣服は自給できないし、住むにしても何処かに住むことをしなければならず、そこの地代、借地なら利用する料金が発生する。(土地を買っても、日本国内なら固定資産税は請求され、払わなければ、没収される。)



しかし、食の自給はできるので、衣と住さえクリアできれば半自給自足生活はできる。



だが、廣川家のように、夏場に収入を得て、自由に暮らすなら、どうしても田舎になるので、都市部より地域住民の見る目が怖い。村にメリットのない住民(税金払わない)には見る目がかなり厳しくなるので、村八分される覚悟も必要だ。








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廣川家はやらせ?






上記の通り、現在の日本では、自給自足の生活は不可能。


では、なぜテレビで廣川家の自給自足を紹介するのか?




これは管理人個人の感想だが、廣川家は本当に徳島美馬市の山奥暮らしているので、テレビの演出・やらせではない。



実際に廣川家が自分の子供に、給食ではなく、天然素材のお弁当を食べさせたいという教育方針は理解できる。だが、子供の目線に立った時、果たしてそれが本当に教育上正解なのか?はわからない。テレビでは楽しそうな子供たちも、実際は過剰な我慢をしている場合、そこは親として考えていかなければならない。


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廣川家は自給自足生活ということもあり、経済的にもあまり裕福ではない家族にしか見えない。



実際には、給食費を払うのも大変な経済状況なのかもしれない。

子供は、成長するにつれ、自分の家庭の経済状況も察していき、もしかしたら、子供自身はみんなと同じく給食を食べたいのかもしれない。しかし、自分の家の経済状態も悟り、両親に強く言えない場合もある。




たしかに子供の体を考えた、自給自足生活そのものは悪いことではない。
でも子供に社会性を身に付けさせることも必要。今は小学校低学年ということもあり、子供も様々なところで我慢しているが、中学・高校と成長するにつれ、周囲との温度差を感じ、孤立してしまう危険性もある。



また、今の小学校でのいじめがないだけで、中学・高校へ上がれば、一歩間違えるといじめの標的にされる危険性もある。




通常の家庭の子供は、野生のシカの肉は食べない。

食べ慣れないものを見せられた時、周りの子供達はどう思うか?それも考えた方がいい。もう1つが、小学校高学年になれば、修学旅行や林間学校への参加もあり、修学旅行先で提供される食事は、天然素材のものだけとは限らず、色んな物が混ざっている。

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そこにわざわざ両親が弁当を作るというわけにもいかない。

旅行先の食事を食べられないのは、子供の成長にとってもマイナスになりかねない。友達と一緒に給食を食べることができなかった、大人になった時、その子供はその思い出をどう乗り越えるか?それも考えた上で、給食が必要か不必要か判断した方がいいだろう。
















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