神谷力 生い立ち (1)
2020年4月22日(水) 放送、フジテレビ系「世界の何だコレ!?ミステリーSP」
19時00分~21時00分





トリカブト保険金殺人事件の犯人である神谷力について再現ドラマ化。
トリカブトは検死されても、検死が不十分だと検死に引っかからないことがあることで、ふたつのトリカブト殺人事件が有名。



一つは、埼玉県本庄市の事件。
2002年10月1日、 さいたま地裁は求刑通り死刑を言い渡している。そして、トリカブトが有名になった沖縄トリカブト保険金殺人事件。犯人の神谷力氏は最後まで無実を訴えていたが、2002年2月21日、最高裁は上告を棄却、無期懲役が確定した。




神谷力は本当に冤罪なのか?今回は、神谷力の生い立ちや事件の概要についてまとめてみた。




■目次

トリカブト保険金殺人事件とは
トリカブトとは
神谷力の生い立ち
神谷力の死因や冤罪の可能性

トリカブト保険金殺人事件とは




神谷力 生い立ち (5)



トリカブト保険金殺人事件とは、1986年5月20日に発生した保険金殺人事件。


凶器として、トリカブト毒(アコニチン)が用いられたことが大きく報じられたほか、司法解剖を行った医師が被害者の血液等を保存していたため、その後の分析で殺人であることが発覚した。



犯人である神谷力は、事件が発生するまでの過去5年間の間に、事件の被害者となった女性(事件当時33歳)を含め3人の妻を亡くしていた。




1人目の看護師とは、1965年に結婚。
1971年には、同じ会社の経理課の女性上司と出会い、10年の間、密かに愛人関係を続けた。1人目の妻が、1981年に心筋梗塞のため38歳で死亡する。この時の1人目の妻には保険金をかけていない。



その後、愛人関係であった女性と同棲を始め、神谷が受取人の1,000万円の保険をかけて結婚。1985年、2人目の妻が急性心不全で死亡すると、神谷は池袋のクラブでホステスとして働いていた利佐子さんと2月に結婚した。前妻の死から1ヶ月で交際を始め、4ヶ月後には結婚するというスピード結婚であった。



1986年5月19日、神谷と妻・利佐子さんは、沖縄旅行のために沖縄県那覇市に到着。

翌20日、2人に誘われた利佐子さんのホステス時代の友人3人も、那覇空港で2人に合流。 11時40分、神谷は「急用を思い出した」と大阪の自宅へ帰宅することになり、那覇空港に残った。


利佐子さんと友人3人は、予定通り石垣空港行の飛行機に乗り、正午過ぎに石垣島へ到着。石垣島に到着した一行はホテルに到着し、チェックインをしたが、すぐに突然利佐子さんが大量の発汗、悪寒、手足麻痺で苦しみだしたため、救急車で八重山病院へ搬送された。だが、利佐子さんの容体は急速に悪化して救急車内で心肺停止に陥り、直後に病院に到着するも、一度も正常な拍動に戻らず15時4分に死亡した。




沖縄県警察は、那覇空港から急遽石垣島に来た神谷の承諾のもと、行政解剖(遺族の承諾による)を行った。解剖にあたった大野曜吉(当時・琉球大学医学部助教授)は、妻・利佐子さんの死因を急性心筋梗塞と診断したが、心臓の一部に小さなうっ血を発見するも、内臓には病的な異変のない状態であった。また、急死につながる明らかな異常が無かったことから、不審に思った大野は、利佐子さんの心臓と血液30ccを保存した。



この判断が後に事件解決につながる。

また、利佐子さんの友人の多くが、神谷が利佐子さんに大量の金品を送り、出会ってからわずか6日目でプロポーズをした事や、仕事が公認会計士と神谷が言っていたのにも関わらず、公認会計士名簿に神谷の名前が記載されていない事などを疑い、警察やマスコミ、新聞社などに訴え掛け始めた。その中で『日刊スポーツ』と『FOCUS』が反応し、大々的に報じるようになった。





さらに、利佐子さんは神谷が受取人である複数の生命保険に加入していたが、その金額は4社で合計1億8,500万円という膨大なものであった。これらの生命保険の掛金が月々18万円にもなるにも関わらず、利佐子さんは亡くなる20日前にこれらの保険に加入し、掛金は1度しか支払わないなど、保険の加入方法に不審な点が判明。




1991年6月9日、警視庁は神谷を別の横領事件で逮捕。

その捜査の過程で、5年前の妻の死が保険金目当ての殺人であった可能性が浮上し、7月1日に警視庁は殺人と詐欺未遂で再逮捕した。 5年前の殺人事件ということもあり、証拠は無いものと思われていたが、その間大野は毒物に関する資料を読み漁った結果、犯行に使用された毒がトリカブト毒であることを突き止めていた。



そして保存していた心臓や血液を東北大学や琉球大学で分析した結果、トリカブト毒が検出され、妻が毒殺されたのは確実なものとなった。さらに神谷にトリカブトを69鉢売ったという花屋が現れたこと、神谷が借りていたアパートの大家から水道代・電気代料金が異常に高い月があったという証言を受け警察が部屋を捜査した結果、畳からトリカブト毒が検出されたため、神谷への疑惑は一層強まった。





しかも、神谷にクサフグを1000匹以上売ったという漁師が現れたことから、警視庁は琉球大学に保存されていた妻の血液を、東北大学の協力を得て改めて調べたところ、フグ毒(テトロドトキシン)が検出された。



参照wiki





目次にもどる

トリカブトとは


神谷力 生い立ち (1)


トリカブトはキンポウゲ科の多年草の植物。
毒草の一種で、青紫色やピンク色の花を咲かせる。日本では、30~70種類ほどのトリカブトが存在する。セリ、ヨモギ、ニリンソウなどの植物と似ているため、誤食による中毒事故がたまに起きるそうだ。トリカブトの毒は「アコニチン」と呼ばれる成分で、食べると嘔吐や呼吸困難などの症状が現れ、場合によっては死亡することもあるという、非常に危険な毒。



ちなみに、トリカブトは葉っぱだけでなく、花や根っこにまで毒が含まれている。特に、根っこが一番毒性が強いとのこと。



殺人にも使われるほどの有毒植物ではあるが、口に入れない限り問題はない。

通常の扱いでは、何ら問題はないので、素手で扱っても支障がない。なので、殺人に使われるほどの猛毒とは言っても、通常の扱いでは問題ないので、苗も普通に市販されている。




トリカブトについては、栽培するだけ(観賞用など)なら罪に問われることはないが、人を毒殺する目的で使ったら犯罪になる。





目次にもどる

神谷力の生い立ち

神谷力 生い立ち (4)



なぜ神谷力がここまで毒に精通していたのか?というと、幼いころの生い立ちに問題があった。

神谷力は昭和14年に宮城県仙台市で生まれる。
父親は東北大学の教授で知的水準の高い家庭に生まれ育った。しかし、神谷力が小学校5年生の時、母親が目の前で服毒自〇。子供である神谷力の目前での服毒をしたということは、よほどの家庭事情があったのだろう。



普通の母親だったら、子供の目の前で絶対、自〇はしない。
死んだ人を悪く言うつもりはないが、残った者は、責任のなすり合い、自責の念にかられる。神谷力も母親が死んでから近隣住民から避けられ、毎日憂鬱で友達もできず、何かの拍子で、母親が自〇した事が解ると思うと怖くて他人と凄く疎遠になっていったそうだ。



それがトラウマとなってか、東北大学の受験に失敗。上京を決意し、東京の池袋にある書店に勤めた。それ以降、職を転々としながらも結婚を3回繰り返している。








目次にもどる

神谷力の死因や冤罪の可能性



神谷力 生い立ち (2)


神谷力は、無期懲役が確定する前から自らの無実を訴え、無期懲役が決まってからもなお、『仕組まれた無期懲役―トリカブト殺人事件の真実』を残し、改めて自らの無実を訴え続けた。



本当に神谷力は冤罪なのか?


日本の司法は、自供があろうとなかろうと、被告人が犯罪を行ったということにつき合理的な疑いを容れる余地がないと証拠から認められれば有罪判決が宣告される。つまり、裁判所がすべての証拠や主張から、被告人が犯人であることはまず間違いないと判断すれば有罪になるということ。




逆に、いくら自供していても、それ以外に有罪を示す証拠が1つもなければ有罪にはできないというのが刑事裁判のルール。なので、海外ドラマのように腕の良い弁護士が弁護人になったからと言って、クロの証拠をシロにすることは極めて困難。




犯罪者は多くがしたたか。
「私がやりました」と自供することは考えられず、人間には防衛本能というものがあってわが身をかばう。証拠を突きつけられるても、認める人は半ば「諦め」であって、それでも頑強に事実を認めない人はいる。



神谷力のように被疑者否認のまま起訴し、否認のまま判決を言い渡すケースは、けして稀ではない。


和歌山カレー事件は代表的な例で、良い弁護士を何人付けても同じこと。
状況が黒なら「黒は黒」であって、そんなことで刑が左右されるるほうが問題。真実は一つで裁判はその真実を裁くためにある。




まとめると、神谷力の冤罪の可能性はない。


現在の神谷力は2012年11月、大阪医療刑務所で病死している。

神谷力の死因は公表されていないが、刑務所での服役中に病死(獄死)した場合には、死刑囚の刑死の場合と同様に遺族に連絡が入り、遺体の引取りがある。引き取り後は、一般の方と同じで葬儀を行うことは出来るし、墓地に納骨も可能。ただし、大々的な葬儀を行うことは通常では考えられないし、会葬者が来ることも考えにくい。




しかも神谷力には家族や子供がいない。
神谷力の遺族が遺体の引取りをしない場合には「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」に基づき、刑事施設の長がこれを行い、管理又は使用する墓地に埋葬することとなっている。つまり神谷力は火葬だけしてくれて、法務省の納骨堂や埋葬施設に埋葬されているはず。





当然ながら、拘置所や法務大臣が永代供養をするわけではない。

また、無宗教で公共墓地なので永代供養料などはかからない。ちなみに八王子医療刑務所だと、東京拘置所が管理している明治21年に購入の雑司ヶ谷墓地の一角だが、合同墓なので、骨壷に入っているわけではなく個別の遺骨の識別は出来ない。他の方の遺骨と混ざってなので、納骨済みなら引取りは無理。




神谷力の埋葬費用は、税金で出しているようで、国民負担のようなもの。

神谷力の罪は「懲役中に獄死(「病死」に限定する必要が無さそうなので「獄死」と表現する)したからと言って、罪がなくなったということとは根本的に違う」という認識が必要。冤罪を主張し死なれても「取り返しのつかない行為はしていない。だから謝罪も賠償も必要ない(できないけど)」ということは、誰も報われていないことを理解しないといけない。





スポンサーサイト